すべて国民は法の下に平等である

法律、それは、世界的に見れば古くは古代ギリシャの時代から、日本であっても、はるか古代飛鳥時代より本格的に導入された非常に歴史の古い制度です。法律とは、無秩序な状態に秩序を作り出し、人間を人間らしい文化的な姿へと昇華させるのに非常に重要な条件の一つであると言えます。もし法律がない世界だったならば、想像するだに恐ろしいことでしょう。今やどんな国であっても厳罰の下る殺人も、法律がなければ黙認される状況にあるわけですので、ちょっとでも人に恨みを買えば次の日の朝日を拝めないという可能性すらあります。さらに、強姦や傷害にも何の罰が課されないのならば、一部の人間たちは野獣のように人を襲うことでしょう。そんな無秩序な状態を防ぐのに、この法律というのは必要不可欠な物であると言えるでしょう。 この日本で現在導入されている法律は、日本国憲法と呼ばれるもので、その成立はおおよそ60年前という、世界的に見ると実は歴史の浅い憲法が使われています。この日本国憲法にいたるまでに踏んできた、様々な法律達を、少しここでおさらいしてみましょう。まず、最も古い国定憲法と呼ばれるのは「大宝律令」です。成立は紀元680年ごろで、多くは中国より輸入された思想によって制定されていました。天武天皇によって発布されたこの法律には、まず官庁の構成が定められていることや、天皇を中心とした集権国家であることを示していて、他にも今では一般的に使われる「元号」が一般化したのもこの大宝律令による設定が大きかったといいます。書類に印鑑を押す文化も、このころからすでに存在していました。欧米ではサインが一般ですが、日本では軒並み印鑑ですね。 そして法律の歴史を語る上で避けては通れないのは、やはり何と言っても大日本帝国憲法です。日本国憲法成立の前に使われていたこの大日本帝国憲法は、明治維新の際に新設された憲法であり、天皇を中心とした集権国家の様相を遺した前時代的な憲法という様相を残しつつ、実際には多くの政党によってその力を発揮するために考案されたものでした。この憲法が廃止されるまでには長い時間が掛かり、昭和の末期まではこの憲法によって日本は回っていたのです。

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